シアリス®の禁忌薬に関して

1, シアリスという勃起不全症(ED)治療薬とは?

もともと勃起不全そのものは陰茎の海綿体に血流が流れないことでおこる困った症状です。シアリスでの治療は

cyclicGMP を分解する PDE5 を阻んで活動を持続させる酵素阻害剤です。結果平滑筋が弛緩して血流があがることで勃起不全(ED)を改善していくというわけですが、勃起不全

(ED)自体を完治させる治療薬ではないということを念頭に置いて服用してください。持続性の長い維持治療薬、それがシアリスという ED 治療薬です。

病気

2, シアリス(ED)治療薬の前に他の病気はありませんか?

勃起不全(ED)が起こりうる原因の一つとして、糖尿病合併症や下垂体の分泌異常疾患、腫瘍、うつなど多岐にわたる元疾患があり、各病気やその治療薬の副作用が原因で起こる病原性 ED や薬剤性 ED があります。

この場合は自己判断を避けたほうが賢明です。

現在飲まれている薬と ED 治療薬シアリスを服用したい場合の併用禁忌

勃起不全が起こりうる原因の一つとして、糖尿病合併症や下垂体の分泌異常疾患、腫瘍、うつなど多岐にわたる元疾患がありそのうえでのシアリスの服用ということで考えられる併用不可(または望ましくない)薬剤は以下に上げるものがあります。

解熱

シアリス併用禁忌1   解熱鎮痛剤

消炎鎮痛剤

総合感冒薬など、ごく微量ならばシアリスとの副作用、相互作用の関連はありません。が、風邪をひいてるならパートナーに気遣うということで辞退しましょう。

 

シアリス併用禁忌2   抗不安薬

代表格のベンゾジアゼピン類と ED 治療薬シアリスとは、相

性が相反しています。緊張を不安薬でリラックスさせ、シアリスで勃起不全も解消!という風に都合良くはなりません。ただ、ED 専門医の先生ならば、低用量での GABA 活性を熟知しておられるので悩みついでに思い切ってシアリスとED に関連して打ち明けてみるのもいいかもしれません。

シアリス併用禁忌3 向精神薬(抗うつ薬)全般

抗うつ薬、一昔前の三環系統、近年主流の SSRI、SNRI などのセロトニン、アドレナリンの再取り込みを阻害します。(うつ病の人はこの2つの放出が少ない上に、再取り込みは普通に行われているので血中にいつも不足した状態と言われています) なので、アドレナリン血中濃度が上がりすぎ又は急激な上昇は要注意です。うつ初期の疲れた心臓にはシアリスの効果と相まって負担になるかと思います。ED そのものより勃起不全がどうかと言う前に休養の必要も一考です。

 

 

シアリス併用禁忌4 抗精神薬(定形、非定型)

異常な高揚や興奮を抑える目的でドパミン、アドレナリン遮断が主な用途で処方されている薬剤群ですが、持続的に服用していると過剰な陰性状態に傾いていく場合が多い薬です。

(陰性症状といい、うつ症状とよく似ています)。加えて中枢神経抑制作用も強い方なのでシアリスとの相互作用の懸念があります。

シアリス併用禁忌5   抗けいれん薬

てんかんの人は必ずかかりつけ医に相談してください

なぜかと言えば、てんかんは興奮性の神経と抑制系の神経の不均一が元で発作が起こるからです。ED 克服のためにシアリスを服用しても、発作を起こしたら勃起不全もなにも意味がありません。

具体的には、フェイトニン、カルバマゼピン、部分発作の人ではゾニサミドなどがそれに当たります。Ca 系統ではエトスクシミド、トリメタジオンなど。抗不安剤との共通だとクロナゼパム、ジアゼパムが相当します。

シアリス併用禁忌6  睡眠薬(非ベンゾジアゼピン系を除く)

抗不安薬と同様で GABA 作用が更に強いものです。シアリスはウェークエンドピルと言われるとおり薬の血中濃度が最大2日程度持続しています。薬効上「元の木阿弥」になりかねません。抗けいれん剤でもあるフェノバールビタールも同様です。

シアリス併用禁忌7

  • 交感神経作動薬、末梢神経系
  • 骨格筋弛緩剤
  • 鎮痙剤
  • 局所麻酔全般
  • 抗コリン薬

神経系の治療薬全般も少なからず影響があります。シアリスとの兼ね合いで服用可能か確認しましょう。

シアリス併用禁忌7  環器用薬

  • 抗不整脈薬(不整脈治療薬)
  • 利尿薬
  • 降圧剤
  • 血管拡張薬

循環器系治療薬はだいたいお察しがつくと思われますが大別すると上記のような分類があります。併用禁忌事項は心疾患の度合いとシアリスの服薬指導でしっかりと受けることが望ましいでしょう。

高脂質血症

高脂質血症薬(フィブラート系など)

この治療薬は副作用に筋肉の障害や脱力、横紋筋融解症がありますが、高用量でなくとも高血圧やメタボリック症候群に該当する、というところがシアリスとの注意事項です。

シアリス併用禁忌8 気管支拡張薬

キサンチン誘導体(テオフィリンなど)、喘息持ちの人が使うものですが処方を受けている人はかかりつけ医に相談してください。

シアリス併用禁忌9    

消化性潰瘍治療薬

その他の併用禁忌薬剤及び治療薬

CT検査等での造影剤の類

造影剤を入れての撮影する時、まれに副作用で 20 分~数時

間後に頭痛や吐き気、動悸などを起こす場合があります。シアリスをそこに服用するのはとても危険です。頻脈がひどくなったり血圧が下がったりするかも知れません。その場合は(開始の)使用期限として少なくとも一日あけてください。

脳血流改善薬、認知症薬、メニエール治療薬

脳血流改善薬というのは現在、外傷後めまい改善薬などと称されるようになりました。メニエールの悪化に関しては、症状に響くかどうかは不明ですが、薬理上は避けたほうが無難です。

漢方薬、生薬との ED 治療薬シアリスの関係

シアリスを服用する理由に「軽いうつ病」という人がいるかもしれません。完全な勃起不全でもないし、精神科に行くのもどうかと思い一般の薬局に置いてある漢方薬やサプリメントを取っているというかたは以下の薬品に注意が必要です。

【シアリス治療薬の効果を増強する可能性のあるもの】

・オトギリソウ(セントジョーンズワート)

・ウコン

・甘草・リコリスエキス(醤油や飴玉位のものは OK)

・五味子配合漢方薬(例えば、小青竜湯など)

・マカ

・カフェイン強化ドリンク等

特にサプリメント類、エキス剤は産地国により含有量や規格がバラバラな上、はっきり「この位」という処方量が薬理的にはありません。永遠に残る類の副作用ではないですが心臓には悪そうです。

薬効的にはシアリスに影響は?多食を気をつけ

ておきたい食品や飲料

グレープフルーツ、マンゴー、酒類(特に赤ワイン)などの食品はシアリスの代謝を減弱する効果があり避けるべき食品です。

【参考】バイアグラやレビトラとの違いと併用禁

忌はないのか?

それぞれのED 薬の一般名はバイアグラ(シルデナフィル)レビトラ(バルディナフィル)シアリス(ダダラフィル)といい類似化合物ではあります。これらの治療薬に限っては併用禁忌と言うことはなく、併用自体で相殺されるような問題はないのですが、用量調整が難しいでしょう。ここは ED 専門医に相談して然りです。因みに即戦力の治療薬レビトラには用量の低い 5mg 錠剤があります。

ED 治療薬シアリスに使用期限はあるのか

薬剤自体の使用期限ですが、ED 専門病院で使用期限設定は2 年ほど、一般病院では固形錠剤は約1年を目安に使用期限とし品質管理しているようです。

【年齢制限的な使用期限】

健康状態が良好であれば、使用期限の上限は特にありません。

シアリス

ED(勃起不全症)治療薬全般の厳重注意として酒類を片手に ED 薬の服用はできることなら避けたいところです。自分ではどうにも止められない場合は然るべき専門機関、専門医に相談してください。もし服用している未成年の場合、バツが悪いとは思わず病院や児童相談所、警察の青春相談ダイアル(ヤングテレフォンや性の悩み相談などの窓口があります)へ相談してみてください。周囲の気がついた大人の人でもよいのです。無理を止められるのも大人です。